薬剤師は収入が高く安定した職業というイメージを持つ方が多いかと思います。
薬剤師資格の取得を悩まれている方へ、資格取得に関するメリット・デメリットを解説します。
合わせて、これから薬を扱う仕事に就きたい方へ有効な資格についても紹介します。
薬剤師資格取得メリット・デメリット
薬剤師の資格取得についてメリット・デメリットを解説します。
薬剤師の資格取得のメリット
まず薬剤師は高収入が見込めます。
全業種の年収を集計した、国税庁が公表している「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、年収平均は458万円です。
薬剤師は厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、平均年収は577.9万円です。
これらの数値から見ても平均以上の収入が見込めます。
続いて、薬剤師は育児や介護などで休職しても復職しやすい職業です。
薬剤師の資格は国家資格で手に職があるため、キャリアを継続しやすいでしょう。
資格取得の難易度が高いうえに、ドラッグストアの調剤薬局の増加などにより売り手市場が続いています。
そのため、薬剤師の資格があれば、復職がしやすいといえます。
薬剤師の資格取得のデメリット
薬剤師の資格を取得するには、最短でも薬学部などで6年間の学びが必要です。
この期間の学費や生活費の確保にコストがかかってしまいます。
他にも薬剤師資格の国家試験は、6年間学んだうえでも毎年の合格者は3割程度にとどまっており、決して簡単な試験とはいえないでしょう。
資格の取りやすさなら「登録販売者」もしくは「調剤薬局事務」
薬剤師資格の取得は難易度が高いです。
一方で、登録販売者や調剤薬局事務は資格取得しやすい。
特徴とメリットは以下のとおりです。
登録販売者
受験資格に年齢や学歴の制限がなく、誰でも受験ができます。
そのうえ、試験の合格率は4-5割程度のため、薬剤師資格の国家試験より合格率が高めです。
専門知識がなかったとしても、試験対策を行えば合格の道もひらけるでしょう。
調剤薬局事務
受験資格は特になく、未経験であっても受験できます。
試験は毎月実施されており、自宅からインターネットで受験することも可能です。
薬の取り扱いはなく、調剤薬局の事務として勤務します。
薬にかかわる仕事として、ハードルが低い資格といえます。
まとめ
薬剤師の資格は高収入や復職のしやすさなどメリットが多いですが、資格取得に時間とコストがかかります。
特に社会人がこれから資格を取得しようとするとハードルが高いといえます。
それでも、薬のしごとに関わりたいという方は「登録販売者」や「調剤薬局事務」がおすすめです。
受験資格のハードルが低いため、試験対策すれば、誰でも資格取得を目指せます。
薬剤師を目指すステップとして有効な選択肢です。