薬剤師資格取得の試験はいつ、どこで行なわれるの?

薬剤師資格

薬剤師になるためには、厚労省が主催する国家試験に合格して資格を得なければなりません。この試験は出題範囲が非常に広いことで知られており、効率的な試験勉強が必要です。そのためには、あらかじめしっかりとスケジュールを組んでおかなければなりません。

そこで今回は、薬剤師国家試験はいつ、どこで行なわれるのかを詳しく解説します。

試験の日程

薬剤師国家試験は、毎年2月の下旬か3月の冒頭の土曜日と日曜日に行なわれます。試験日程は、1日目が9時30分から17時45分まで、2日目が9時30分から18時までです。1日目に必須問題試験と薬学理論問題の一般問題試験が行なわれ、2日目に薬学実践問題の一般問題試験が行なわれます。

試験の開催地は

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都
  • 石川県
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 広島県
  • 徳島県
  • 福岡県

の9ヵ所です。開催地が変わることはあまりありませんが、開催場所は年によって変わることがあるため、あらかじめチェックしておきましょう。

受験するためには、1月の所定期間内に願書(受験手数料分の収入印紙を貼ったもの)と写真、受験票送付のための返信用封筒を東京都江東区にある薬剤師国家試験運営本部事務所まで郵送で送るか、あるいは試験の実施会場に持参しなければなりません。

試験結果は3月に厚生労働省のホームページで発表されます。合格証書が到着したら、最寄りの保健所で薬剤師免許の申請をしましょう。

出題範囲

必須問題試験の出題範囲は以下の通りです。

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理
  • 実務

薬学理論問題の一般問題試験では、以下の範囲から出題されます。

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理

薬学実践問題試験の出題範囲は以下の通りです。

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理
  • 実務

合計345問がマークシート形式で出題されます。 薬剤師試験の合格基準は相対的です。そのため、何点を取れば確実に合格、というものではありません。ただし、2019〜2023年のデータでは、正答率60〜70%が合格ラインとなっています。同期間における合格率も約70%です。

まとめ

薬剤師国家試験は毎年2月の終わりか3月の冒頭の土曜日と日曜日に行なわれます。資格取得を目指す人は、このことを念頭に置いて勉強のスケジュールを組みましょう。合格基準は相対的ですが、過去のデータによれば、およそ65%以上の正答率が合否の分かれ目です。