薬剤師資格者が薬剤師として働きたいとき、採用される人とされない人の違いはどこにあるのでしょうか。
ここでは薬剤師自身の適性や能力から見た採用されやすさと、職場側から見た採用されやすさを紹介します。この記事を読むことで、就職活動でのアピールポイントがわかります。
採用されやすい薬剤師資格者の適正や能力
薬剤師の仕事の一つは調剤です。調剤とは、医師の処方箋にしたがって薬を計量したり、調整したりする仕事です。
医療用医薬品は効果が高い反面、副作用の心配があり、計量を間違えると患者の命に関わることもあります。そのため、薬剤師には正確に仕事をこなす几帳面さと、細かい作業が苦にならない忍耐力が求められます。また、長時間作業を続けるため、集中力も必要です。
薬剤師の業務自体は、単独で行う作業がほとんどです。しかし仕事を効率よく行なうには、同僚の医師や医療スタッフなどとのコミュニケーションが欠かせません。
また、ドラッグストアの店舗で働く場合は、薬剤師以外のスタッフも多数います。患者に服薬指導をしたり、症状を聞き取ったりすることも薬剤師の大切な仕事です。
さまざまな事情を抱える患者に、柔軟で思いやりのある対応をする必要があります。
薬剤師資格には更新がないため、最新の医療情報を得るためには自己研鑽が必須です。新薬は日々開発され、診療報酬も改訂されます。3年ごとに更新のある研修認定薬剤師を取得すると、現在の医療に即した知識とスキルを持つことが客観的に証明されます。
職場側から見る採用されやすさ
職場では、長く働いてくれる人を求めています。この点では新卒が有利です。新卒は薬剤師としての能力が未知数であるため、志望動機を明確にし、将来のビジョンなどを伝えると意欲の高さが伝わります。どの面接にも言えることですが、職場の情報をリサーチして、面接では「なぜその職場なのか」をしっかり伝えましょう。
転職の際にも、長期的に働ける人か否かが判断材料の一つとなります。
なお、採用の際の年齢制限は法律で禁じられています。しかし同じスキルなら、若い人が採用される傾向が強いのが現実です。一方で、経験やスキルがあり即戦力となる人も歓迎されるため、面接では新しい職場に対応できる能力があることを示して採用のメリットを伝えましょう。例えば、協調性をアピールするために、前職で同僚と協力して成し遂げたことなどを話すなどです。
まとめ
薬剤師の採用されやすさには、個人の適正や能力、職場側から見た採用の2つの理由があります。
採用面接では適性や能力も考慮されますが、実際の現場に対応でき長期的に働けるか否かも判断材料です。面接の際の一般的なマナーや態度ももちろん大切です。
採用担当者が一緒に働きたいと思えるように、上手に意欲を伝えましょう。