多種多様な働き方ができる薬剤師資格者の求人とは？

薬剤師資格があるだけでは薬剤師ではありません。薬剤師の求人に応募して採用されることで、薬剤師として働くことができます。この記事では薬剤師資格者の求人が出る可能性のある職場と、実際の求人の例を紹介しています。職場や働き方を知ることで、就職や転職の選択肢に幅を持たせることが可能です。

薬剤師資格者の求人が出る可能性のある職場

一般的な薬剤師資格者の求人は調剤薬局やドラッグストア、病院などの医療機関から出されます。学校には学校薬剤師の設置が、学校保健安全法によって定められています。勤務が年数回のため特別職の非常勤公務員として任用され、通常は調剤薬局などでの仕事が本業となります。

製薬会社や医薬品の卸売販売会社などの一般企業では、管理薬剤師としての需要があります。薬剤師は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」（薬機法）によって、医薬品を扱う事業所ごとに設置が義務付けられています。管理薬剤師は事業所の医薬品などの責任者であり、薬剤師資格があればなれる職場内のポジションです。薬剤師は医療機器メーカーや、化粧品メーカーの工場などにも在籍します。

公務員薬剤師は、国や地方自治体で働く薬剤師です。地方公務員には、保健所や市立・県立病院の薬剤師などがあります。国家公務員には特別職の自衛隊薬剤師（防衛省職員）、麻薬取締官（厚生省職員）、刑務所の法務技官（法務省職員）として働く薬剤師などがありますが、いずれも求人は少数です。

雇用形態別の求人の例

内科専門病院の正社員の募集では、院内薬局で入院患者のための調剤をする薬剤師の求人がありました。入院患者に服薬指導をしたり、医師や看護師、事務などと連携してチーム医療を推進したりすることが業務内容です。薬剤師資格は必須ですが、経験は問われません。薬剤業務のスキルと、普通自動車運転免許があれば歓迎されます。住宅手当や保育手当など手当も充実しており、2年以上働くと退職金も出ます。60歳定年制ですが、65歳までの再雇用制度があります。育児休暇の取得実績があり、女性も長く働ける職場です。

実際にあった薬局でのパートタイム薬剤師の仕事内容は、保険調剤や医薬品の販売などです。薬剤師資格は必要ですが、経験が不問で、未経験や新卒者も働けます。条件がそろえば、社会保険の加入も可能です。資格取得支援制度や育児短時間勤務制度などがあり、キャリアアップや家庭との両立も図れます。夏季特別有給休暇や介護休暇なども取得でき、ワークライフバランスの良い職場といえます。新人からエリア長まで研修制度が充実しており、エリア長や教育担当など、自分に合ったポジションも目指せます。

まとめ

薬剤師資格者の求人は、一般企業から公務員まで多彩です。正社員からパートタイムまで雇用形態も選べ、経験不問の求人も多数あります。紹介した求人は一例です。好条件の仕事を探すなら、自身の希望に合う求人を、できるだけ多くチェックしましょう。